猪野健治「日本の右翼」感想
2005年5月13日 読書こんばんは。マイナー一筋二十一年の呉一田(穏健右派北進論者)です。
急にですが、この本を読みました。理由は店頭で偶然見つけたからです。
この本は、?部?部とわかれています。
?部の方は、猪野健治著「右翼」のほぼ丸写しです。
大まかな戦前戦後の出来事を右翼側の視点から見た描写しています。
特に老壮会についてや、戦後黎明期の非暴力右翼である菊旗カクメイ同志会などあまり表に出ない話がたくさん載っていてマイナー好きにはたまりません。御一読を。
?部のほうは、戦前戦後の右翼人個々に視点を当てています。
右翼の大巨頭の頭山満はもとより、三浦義一・児玉誉士夫・小島玄之・西山廣喜などの政財界フィクサーの話が載っているのが新鮮でした。政財界フィクサーの話は、実話マッドマックス等の雑誌のほうが詳しいかもしれないですけど……
個人的には、赤尾敏と津久井龍雄が印象的でした。
津久井龍雄は、右翼の中でも国家社会主義者の系譜に連なる人間であり、石井一昌などの行動右翼とは又一味違う右翼であり、あまり多くを語られはしない右翼の一人です。
あえて、この津久井龍雄をもってきたのに私は著者の選別の素晴しさに感動しました。
赤尾敏は、三万回の辻説法と元祖泡沫候補と呼ぶ人が居るくらい選挙出馬数が多いことで有名です。
彼が泡沫でも出馬するその理由が選挙期間は街頭活動が著しく制限されるからという、政治に対しての凄まじい執念を感じました。
また、戦前の翼賛選挙で衆議院に当選しているので国会議員待遇だったのですが昭和三十年の警職法改正のときに衆議院本会議場や演説会でビラを撒き散らし国会議員待遇を剥奪されたりと型破りな行動に凄絶な魂を感じました。
正直な話この人の章を見て僕は、泣きました。
世相に危機を感じ、その時局を挽回するために過激な演説を展開するも、過激が故に人は離れていく。そして、更に過激に演説して人は離れていき、より先鋭に研ぎ澄まされていく。
そこには、狂気とも言えるほどの純粋な願いがこもっていると感じました。
世の中に右翼ほど不器用な生き方をしてきた人間はいないが、戦前の右翼は、大陸に南方に国内に世界に良い意味でも悪い意味でも国家の為に命を投げ出してきて、そしてそれなりに実績を積み上げ、世界史の1ページを華々しく飾っています。
しかし、今では右翼の次に不器用な任侠の人々が右翼に雪崩込んでしまい、右翼の活動は今や身内のみが評価する白色テロルと企業街宣が主なものだと一般人が錯覚するようになってきていると思います。
いくつかの右翼団体がアフガニスタン義勇兵やイラク義勇兵に参加したこともあるし、その他にも世の中の痛快味ある事件や意義のある活動をしたことも事実だが、戦後の日本においての一ページにはなり得ないのが現状であり、戦前のように身内だけでなく一般人も共感できる活動が、今の日本に一番必要なのではないかなと私は思う次第です。
ちなみに、私は暴力反対の一般人です。
寝る!!!!!!!!!!!!!
急にですが、この本を読みました。理由は店頭で偶然見つけたからです。
この本は、?部?部とわかれています。
?部の方は、猪野健治著「右翼」のほぼ丸写しです。
大まかな戦前戦後の出来事を右翼側の視点から見た描写しています。
特に老壮会についてや、戦後黎明期の非暴力右翼である菊旗カクメイ同志会などあまり表に出ない話がたくさん載っていてマイナー好きにはたまりません。御一読を。
?部のほうは、戦前戦後の右翼人個々に視点を当てています。
右翼の大巨頭の頭山満はもとより、三浦義一・児玉誉士夫・小島玄之・西山廣喜などの政財界フィクサーの話が載っているのが新鮮でした。政財界フィクサーの話は、実話マッドマックス等の雑誌のほうが詳しいかもしれないですけど……
個人的には、赤尾敏と津久井龍雄が印象的でした。
津久井龍雄は、右翼の中でも国家社会主義者の系譜に連なる人間であり、石井一昌などの行動右翼とは又一味違う右翼であり、あまり多くを語られはしない右翼の一人です。
あえて、この津久井龍雄をもってきたのに私は著者の選別の素晴しさに感動しました。
赤尾敏は、三万回の辻説法と元祖泡沫候補と呼ぶ人が居るくらい選挙出馬数が多いことで有名です。
彼が泡沫でも出馬するその理由が選挙期間は街頭活動が著しく制限されるからという、政治に対しての凄まじい執念を感じました。
また、戦前の翼賛選挙で衆議院に当選しているので国会議員待遇だったのですが昭和三十年の警職法改正のときに衆議院本会議場や演説会でビラを撒き散らし国会議員待遇を剥奪されたりと型破りな行動に凄絶な魂を感じました。
正直な話この人の章を見て僕は、泣きました。
世相に危機を感じ、その時局を挽回するために過激な演説を展開するも、過激が故に人は離れていく。そして、更に過激に演説して人は離れていき、より先鋭に研ぎ澄まされていく。
そこには、狂気とも言えるほどの純粋な願いがこもっていると感じました。
世の中に右翼ほど不器用な生き方をしてきた人間はいないが、戦前の右翼は、大陸に南方に国内に世界に良い意味でも悪い意味でも国家の為に命を投げ出してきて、そしてそれなりに実績を積み上げ、世界史の1ページを華々しく飾っています。
しかし、今では右翼の次に不器用な任侠の人々が右翼に雪崩込んでしまい、右翼の活動は今や身内のみが評価する白色テロルと企業街宣が主なものだと一般人が錯覚するようになってきていると思います。
いくつかの右翼団体がアフガニスタン義勇兵やイラク義勇兵に参加したこともあるし、その他にも世の中の痛快味ある事件や意義のある活動をしたことも事実だが、戦後の日本においての一ページにはなり得ないのが現状であり、戦前のように身内だけでなく一般人も共感できる活動が、今の日本に一番必要なのではないかなと私は思う次第です。
ちなみに、私は暴力反対の一般人です。
寝る!!!!!!!!!!!!!